導入事例

SMBCグループの法人向けプラットフォームの構築から運用・周辺業務まで、トータルで伴走支援

株式会社プラリタウン様

株式会社プラリタウン(以下、プラリタウン)は、株式会社三井住友フィナンシャルグループ(以下、SMBCグループ)のデジタル戦略を担う子会社の一社。中堅・中小企業のDXを支援するさまざまなSaaS等をワンストップ提供する、デジタルプラットフォームを手がけている。
アグレックスは、プラットフォームの構築から、運用等に関わる業務まで幅広く伴走型で支援。開発の枠を超えるきめ細かなサポートで、プラリタウンのビジネス拡大に寄与している。

導入したソリューション・サービス
お客様情報
本社 東京都中央区八重洲1-3-4 5F
設立 2020年
事業内容 プラットフォーム(WEBサイト)管理運営事業、情報配信事業 等
URL https://www.plaritown.co.jp/

背景

中堅・中小企業のDXを支援するデジタルプラットフォーム「PlariTown」

グローバルソリューションプロバイダーへの変革を目指し、新規事業の拡大に注力するSMBCグループ。非金融領域を含むデジタル子会社は既に10 社を超え、その一つが、法人向けデジタルプラットフォーム「PlariTown」を提供するプラリタウンである。

同社の代表取締役の並木亮氏は、ビジネス立ち上げの背景をこう語る。「私は10年程前まで、三井住友銀行で法人営業を担当しており、経理・総務・営業などさまざまな業務効率化のご相談をいただく機会がありました。しかし、グループ内の金融系ソリューションだけではすべての課題は解決できず、もどかしく感じていました」。

並木氏はこの経験を踏まえて2019年、社外のSaaSベンダー等が提供するデジタルサービスをワンストップで取り次ぐプラットフォーム「PlariTown」を立案し上申した。会員企業にとって、課題解決に必要なデジタルサービスを自ら探す手間を省き、容易にDXに着手できる点は大きなメリットとなる。

そしてSMBCグループは、100%子会社のプラリタウンを設立し事業化することを決定した。並木氏を中心としたメンバーはサービス開始の準備に着手。まず2020年5月に一部の法人会員を対象として機能を限定したサイトを立ち上げ、同年12月より本格サービスとして提供する2段階の計画を定めた。

選択

Salesforce®製品の知見が豊富なアグレックスを導入支援パートナーに選択

プラットフォーム構築のツールは、業務提携パートナーでもあるSalesforceの製品から選定。会員制ポータル等の構築に適した製品「Salesforce Experience Cloud」を採用した。
開発を託すSIerの選定について、システム企画部の西本拓視氏はこう振り返る。「社内にはシステム構築の経験が乏しく、Salesforceの製品知識もほぼゼロの状況でした。サイト立ち上げは約2ヶ月後に迫っており、知見・経験を持つSIerの支援は必須でした」。

そして、複数社の候補から選ばれたのがアグレックスであった。Salesforce製品の導入支援で数多くの実績があり、プロジェクト推進力に期待できる点が決め手となった。
最初にアグレックスの担当者に会った印象を並木氏はこう語る。「まだ簡単な企画書しかなかった段階から、当社のビジネスモデルに関心を示していただき、『一緒に成功させましょう』と、とても意欲的。システム要件を決める前段階から積極的に関わろうという姿勢は、一般的なSIerのイメージとは違うなと感じました」。

そして2ヶ月の開発を経て、予定どおり2020年5月に機能限定版の「PlariTown」サイトの立ち上げが実現。そして間髪をいれずに、次の12月の本格サービス化に向け、開発の第2フェーズへと進んだ。
西本氏は両社の連携体制をこう振り返る。「実装したい機能要件に対し、アグレックスは必ず複数の実現手段を提示してくれ、さらに各案のリスクも説明いただきました。おかげで、どの方法が最もビジネスニーズに合致するか、安全に実現可能かをじっくり考えて判断をくだせました」。

こうして、予定どおり2020年12月より、対象会員を拡大した「PlariTown」の本格サービスがスタートした。

「PlariTown」WEBサイト(https://www.plaritown.co.jp/
無料会員登録でコンテンツを利用可能
 
掲載された各社デジタルサービスの中から選んで、資料ダウンロードや導入相談が可能

支援

伴走型のきめ細かなサポートで社内のIT人材不足の課題を解消

最初にサービスが立ち上がった2020年春以来、アグレックスは、サイト開発はもとより、IT企画や周辺業務まで、幅広いサポートを継続している。この支援のベースとなるアグレックスの「BPR※1支援サービス」は、システム開発の領域にとどまらず、DXの企画立案段階からの支援や、IT導入後の効果測定など、広範囲の伴走型支援が大きな特長となっている。

さらに今回は、専属の技術者1名がプラリタウンに常駐し、サポートを行っている。アグレックスの技術者が担う主な業務は、顧客情報を管理するためのシステムのIT企画・開発・運用、PCキッティングによるITインフラ整備※2など。

「また、普段から『サイトのUIをこう変えたほうが使いやすいのでは』『トップページの表示速度を短縮できないか』といったユーザー目線での改善提案もいただき、品質向上につながっています」(西本氏)。

創業してまだ数年のプラリタウンにとって、IT人材の不足は大きな課題。伴走型支援は技術面の補完とともに、Salesforce製品の知見を外部からスキルトランスファーし、事業成長を支えるIT人材を育てるという点でも効果が期待されている。

並木氏は次のように語る。「アグレックスの伴走は、ただ横にいるだけのサービスではありません。当社の事業の方向性を理解し、一緒にビジネスに取り組んでくれる。非常にありがたいパートナーシップを組ませていただいていると思います」。

  • ※1 BPR:ビジネスプロセス・リエンジニアリング。業務の進め方を抜本的に見直し、効率化を図ることを意味する言葉。
  • ※2 プラリタウンは、インフラ整備にアマゾン ウェブ サービス(AWS)の活用を想定。

目標

アグレックスを“ビジネスのパートナー”として「PlariTown」のさらなる成長を目指す

立ち上げから3年が経過した2023年5月現在、「PlariTown」の会員企業は約11,000社へと拡大。SaaS等を提供する20以上のベンダーがプラットフォームに参加し、約50サービスが取り次ぎ可能となっている。「最近増えているニーズは、電子帳簿保存法やインボイス制度など法制度への対応です。また、人事労務系の業務効率化や、社内に散在するデータの集約に役立つツールの引き合いも増えています」(西本氏)。

プラリタウンは今後、アグレックスとの協力関係をより深化させ、会員企業のDX推進により貢献していくことを計画している。「ポータルサイトやECサイト構築のご希望に対し、Salesforce製品とアグレックスの導入支援をワンストップで提供できるようにするといった、協業の新たなかたちも検討中です」(並木氏)。

最後に、今後の「PlariTown」の目標を並木氏はこう語る。「中堅・中小企業のお客様がより身近にデジタルを使いこなしていただけるよう機能をさらに高度化していきたい。これからもアグレックスには、IT企画やシステム実装など幅広くご支援いただければと思います」。

お客様の声

「PlariTown」というネーミングには、誰でも気軽に“ぷらっと立ち寄れる”デジタルプラットフォームにしたいという願いを込めています。
アグレックスには、最初の“0を1にする”いちばん大変なところから、現在の成長段階まできめ細かく支援をいただき感謝しています。ここまで順調に来られたのは、アグレックスのご支援あってこそだと思っています。もはやシステム開発のパートナーというより、ビジネスのパートナーであり、今後も当社に寄り添ったご支援に期待しています。(並木氏)

アグレックス担当者から

プラリタウン様が設立されて3年以上、情報基盤の構築・運用という重要なプロジェクトを任せていただき感謝いたします。「アグレックスがいてこそのプラリタウン」との言葉をいただいた時は、担当者として感無量でした。
本件では、当社が2012年から手がけてきた、延べ3,500案件以上のSalesforce導入支援のノウハウを最大限に活用しています。今後も、BPR支援を中心に「ITのかかりつけ医」として業務全般をご支援させていただきたいと考えております。

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  • 記載されている情報は、取材当時(2023年5月)のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。