コラム
2025年10月2日
intra-mart「プラチナパートナー」に認定されたアグレックスがお客様と共創する未来
「intra-mart Partner Award 2025」受賞者インタビュー
intra-mart
アワード受賞
アグレックスは「intra-mart Partner Award 2025」において2つの賞を受賞しました。この賞は、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート(以下:NTTデータ イントラマート)が大きな功績をあげたパートナー企業・個人を称えるものです。
また、現在5社のみが認められているパートナー制度の最上位ランク「プラチナパートナー」に昇格しました。
これを記念して、アグレックスのintra-mart®事業を牽引する2名に、今後のお客様への新たな価値提供についての思いや、若手の育成によるビジネス基盤の強化などについてインタビューしました。

右:執行役員 デジタルトランスフォーメーション事業本部 ビジネスイノベーション事業部長 堀江 昭宏
「プラチナパートナー」としてお客様に新たな価値の提供を
まずは、プラチナパートナーに認定された今の気持ちをお聞かせください。

- 堀江アグレックスがintra-martビジネスを本格的に立ち上げてから約7年、これまでの地道な取り組みを評価いただき、大変うれしく思います。プラチナパートナーの制度ができてから2年、念願の認定でした。国内外に約200社以上あるパートナー企業の中で、プラチナパートナーはわずか5社。その一員になれたことは大きな誇りです。
- プラチナパートナー昇格を機に、お客様からのご相談も格段に増え、ビジネスがしやすくなったと実感しています。
- アグレックスにご相談いただくintra-mart案件は、基幹システムの刷新など複雑なテーマが多く、プロジェクトを円滑に進めるのは容易ではありません。しかし、苦労が多ければ多いほど、得られるものも大きい。プロジェクトで得た経験を反映して新しい開発標準を整備したり、人材の教育ロードマップとして体系化したりすることで、それらが会社の「資産」となり、アグレックスの強みになっていると感じています。
これを機に、お客様にどのような新しい価値を提供していきたいですか?
- 井上intra-martは純国産のローコード開発基盤です。だからこそ、日本企業にとって最適なシステムのあり方を、製品ベンダーであるNTTデータ イントラマートと私たちパートナーが一体となって模索していけるのが最大の強みだと思います。海外製のERPパッケージ等に業務を合わせる“Fit to standard”の考え方とは、まさに対極にあると言えるかもしれません。
- 私たちパートナーには、お客様の声を真摯に受け止め、それをメーカーに届け、製品を「一緒につくっていく」という姿勢が求められています。プラチナパートナーとして、その期待にしっかりと応えられるよう、お客様のビジネスの未来を見据えた活動を続けていきたいです。
大規模システムに対応できるintra-martのポテンシャル
これまでアグレックスが手がけたintra-martの代表的な案件を教えてください。
- 井上最近まで、ある大手メーカー様のERP人材管理システムを内製化するご支援に携わっていました。お客様の目標は明確で、「普段システムを開発しない現場の方々が、自らシステムを構築・改修できるようにしたい」「頻繁な組織改編にもスピーディーに対応できるシステム基盤を築きたい」というものでした。そのため、私たちは通常の要件定義の前に「構想化フェーズ」として十分な時間をいただき、お客様が目指す姿を共に描くところから始めました。intra-martによるシステム再構築だけでなく、内製開発の手法そのものをレクチャーする役割もアグレックスが担っています。
そのお客様との関わりで印象に残るエピソードはありますか?
- 井上構想化フェーズでのヒアリングの場に、普段は直接お話しする機会のない経営層の方がお越しになったことです。「このシステム刷新を機に、組織を活性化させたい」「革新的なITツールを導入していかないと、業界で埋もれてしまう」といった、経営視点での非常にリアルな声、本音を直接伺うことができました。技術起点で取り組みを始めるのではなく、会社全体の方針を定め、その実現のためにシステムをどうつくるべきか、という大きな視点に触れられたことは、技術者として大変勉強になりました。
それは貴重な体験ですね。今のお話のように、intra-martは基幹システムを置き換える用途での需要が高まっているのでしょうか?

- 堀江はい、確実に増えています。これまでERPなどのパッケージ製品で管理していたものを、オープン系のデータベースなどとintra-martを組み合わせて再構築したいというニーズは非常に高いです。もはやintra-martは、単なるワークフローツールやローコード開発ツールという枠を超え、「大規模なスクラッチシステムを、ローコード開発によって、より負荷なく構築できる道具」へと役割が進化しています。実際にアグレックスが手掛けるintra-mart案件も、100人月、200人月といった、基幹システムに近い大規模なプロジェクトが増加しています。
- 井上レガシーなシステムをintra-martで再構築する最大のメリットは、やはり機能追加や改修を内製化できる点です。将来的なIT人材不足に備えることができますし、特定のベンダーに依存し続ける「ベンダーロックイン」から長期的に脱却できるというメリットもあります。現状、複雑化・硬直化した基幹システムを、現場の業務に合わせて柔軟に、かつ内製化も視野に入れて再構築するための選択肢は、intra-mart以外にないと私は思っています。お客様にとって、intra-martは内製化実現のための“最後の砦”のような存在になっていると感じます。
他にintra-martの大規模案件の例を教えていただけますか?
- 井上ある地方の公共団体様で、Notesで構築された業務システムをintra-martで再構築する、いわゆる“脱Notes”のプロジェクトを担当しました。お客様側でNotesのシステムを熟知した方が少なくなってきており、このままではシステムの構造がブラックボックス化して“手も足も出せなくなる”という強い危機感をお持ちでした。
- プロジェクトでは、複雑な業務手順を紐解き、理解するまでに大変苦労しました。元々の設計情報も十分ではない中で、お客様の業務に深く入り込んでいきました。リリース後の課題はチーム一丸となって乗り越え、今ではお客様から「格段に使いやすくなった」とうれしいお言葉をいただいています。
intra-martのエコシステムを支えるパートナー企業のコミュニティ
今回、井上さんが受賞した「Best Ambassador Award」とは、具体的にどのような賞なのでしょうか?

- 井上intra-martビジネスを手がけるパートナー企業は国内外に約200社以上あります。製品ベンダーであるNTTデータ イントラマートを中心としたコミュニティでは、イベントや勉強会など非常に活発な活動が行われています。「IM-Ambassador(以下、アンバサダー)」は、コミュニティ活動の推進役であり、所属や立場を問わず、intra-martの営業面・技術面において豊富な経験とノウハウを持ち合わせている個人が認定されています。現在約150人のアンバサダーがいますが、今回、その中から特にコミュニティの価値向上に貢献した4人が「Best Ambassador Award」を受賞しました。
- 堀江150人の中のトップ4ですから、本当に素晴らしいことだと思います。
井上さんはご自身の活動を振り返って、どのようなところが評価されたのだと思いますか?
- 井上2024年度は、パートナー企業が参加するイベントの企画やファシリテーション、またプレゼンテーターも務めさせていただきました。こうした活動を通して、コミュニティの活性化に貢献できた点を評価していただけたのではないかと感じています。
- その一方で、社外の交流で得た最新の知識や他社の事例を自社に持ち帰り、部会などで部員に発信する地道な活動も、アンバサダーとしての大切な役割です。開発という通常業務とアンバサダーの役割を並行するのは大変な時もありますが、現場で知ったお客様のお悩みや課題を、ダイレクトにNTTデータ イントラマートやコミュニティにフィードバックできることに、大きなやりがいを感じています。
- 堀江彼女のように若いアンバサダーがイベントでファシリテーションを務め、目標を掲げて推進していると、他のパートナーさんも「うちも負けていられないな」と、若手を登用してくる。コミュニティ全体の活性化や世代交代にもつながっているんです。彼女はまさに、市場を盛り上げる“切り込み隊長”のような存在として評価されたのだと思います。
このようなパートナー企業のコミュニティの存在は、intra-martという製品にどのような良い影響があると思いますか?
- 堀江intra-martビジネスの大きな特長は、このパートナー間の活気ある交流にあると言えます。パートナー同士は時にコンペで戦うこともあるライバルですが、切磋琢磨して技術を高めあう仲間でもあります。こうしたベンダー間の健全な競争と協力関係がエコシステム全体を強くし、製品の進化を促している。その活気が、最終的にはお客様が「intra-martを選んでみよう」と思う決め手のひとつになっているのではないでしょうか。
若い力がアグレックスのビジネスを推進する原動力に
堀江さんが、井上さんを次世代「アンバサダー」に抜擢した理由は?
- 堀江intra-mart事業の次世代を担う人材育成は、常に最優先の課題となっていました。私は以前から、若い人には会社の外に出て、多様な人々と交流し、コミュニケーション能力や人脈形成のスキルを高めてほしいと考えていました。そんな時にNTTデータ イントラマートのアンバサダー制度を知り、これは絶好の人材教育の機会だと考えました。
- 井上さんは入社当時から、物おじせずに前に出るタイプでしたね。正直、端末に向かって開発している時はそれほど覇気がないように見えるのですが(笑)、社外の人と交流する時は本当に生き生きしている。彼女のキャラクターは絶対に外で活きる、適任だと思い、ポテンシャルを信じて声をかけました。
井上さんは、次世代アンバサダーを打診されて、どう思われましたか?

- 井上正直、最初は戸惑いました。「intra-martを覚えたての自分に、そんな大役が務まるのだろうか・・・」と不安でいっぱいでした。
- 堀江でも、蓋を開けてみたら、彼女の活躍ぶりは想像をはるかに超えていました。最近では、パートナー企業の社長さんたちが集まるエグゼクティブツアーに参加して、皆さんに「井上さん」と声をかけられるほどです。コミュニティにおける彼女の存在価値は非常に高い。
- これからも井上さんをロールモデルとして、元気な若手がどんどん育ち、intra-mart事業を盛り上げていってほしい。そして、これは個人的な期待ですが、彼女にはこのまま成長し続けて、将来は会社全体の舵取り役になってほしい。本気でそう期待しているんですよ。
- 井上ありがとうございます。大きすぎる期待ですが(笑)、精一杯頑張ります。
最後に、この記事を読んでくださったお客様へメッセージをお願いします。
- 井上私たちの目標は、お客様の現状の業務(As-Is)を、ただ新しいシステム(To-Be)に置き換えるだけではありません。業務の根幹にまで踏み込み、会社のあり方そのものを、より良い方向へ変えていくようなシステムをintra-martでご提案していきたいと思います。
- 堀江BPM(ビジネスプロセスマネジメント)の手法を通じて、複雑化した業務プロセスを可視化し、あるべき姿をかたちづくっていくために、intra-martは最も適した“手段”に他なりません。業務システムの旧態化や、業務プロセスの複雑化など、ビジネス上の課題でお悩みのお客様は、ぜひお気軽にアグレックスにご相談ください。
本日はありがとうございました。
intra-martは、企業内のさまざまな業務をデジタル化し、そのプロセスをつないで自動化することを目指したシステム共通基盤です。国内シェアNo.1※1のワークフローや、BPM、ノンコーディング開発ツールなど、企業全体の業務改善を促進する機能を豊富に取り揃えています。
アグレックスは、BPOサービスから得た専門性の高い金融業・製造業・流通業などの業務ノウハウをもとに、企業の業務プロセス変革やDX推進を支援する、intra-martを活用したさまざまなDXソリューションを提供しています。
- ※1富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2025年版」の「ワークフロー市場」分野において、金額ベースの市場シェア1位
「intra-mart関連サービス」について詳細はこちらをご覧ください。
https://www.agrex.co.jp/service/detail/intra-mart.html
- ※intra-martは株式会社NTTデータ イントラマートの登録商標です。
- ※記載している情報は、記事公開時点のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。